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講座「中須東原遺跡の未来をみんなで語ろう」を開催
講座「中須東原遺跡の未来をみんなで語ろう」が開催されました。
益田市文化財課では、中須東原遺跡の国史跡指定を目指しており、あわせて将来的な整備計画の策定作業を進めています。今後、どのような整備・活用を進めていくべきか、市民のみなさまのご意見をいただくため、講座「中須東原遺跡の未来をみんなで語ろう」を10月27日に開催しました。
文化財課職員より中須東原遺跡の発掘調査成果や、市内の遺跡整備事例について紹介した後、全国の史跡・名勝の整備事業等にご活躍されている、(株)空間文化開発機構の真鍋氏より全国の遺跡整備・活用事例についてご報告いただきました。
その結果は、中須東原遺跡整備検討委員会等において提案し、整備計画にも活かしていくこととしています。(益田市ホームページより)
「中須東原遺跡の未来をみんなで語ろう」のまとめ
中須東原遺跡を本格的に整備するまでの間、全国に知ってもらうためのPR方法について 参加者の皆さんに話し合っていただいたところ、中須東原遺跡にとどまらず、市内の文化財 全体についてたくさんのご意見をいただきました。いただいたご意見を関連するものごとに カテゴリーとしてまとめ、以下にご紹介します。
中須東原遺跡をもっと知ってもらうためには?
(参加者の皆さまより、下記の意見が出たそうです)
- 遺跡の説明板を作る
- PR用の写真を収めたCDを作成して販売する
- 東原遺跡独自のHPを作る
広報の徹底 調査・研究について - 研究者をもっと利用してはどうか
- 研究会の誘致 ・調査・研究の推進、蓄積 ・シンポジウムの開催
- 地元住民へのPR
人づくり - ボランティア活動は大事
- 地元の文化団体を活かす
- 幼児期からの継続的な周知の取り組み
- 記念植樹 ・副読本で子どもへの郷土史教育
益田川を活かそう!
1.川下りを企画 - 益田川(今市川)の川下り
- 三宅御土居から河口へ
2.サイクリングロードの整備 - 中世サイクリングロード
- 川べり(土手)をサイクリングする
3.ウォーキング - 七尾地域から益田川河口まで
- 歴史街道(七尾、三宅)
- 実際に周辺を歩いて意見を出してもらう
- 土手を歩く
- 中須から三宅へ 川べりウォーク
- ロードの横には季節を感じる植物を (川上は桜並木、川下は松林、ススキ、彼岸花など)
景観のこと - 四季を感じる景観
- 景観木
- ふるさと(生まれ育った環境)
- 川沿い 景観木は四季を感じさせる
ビューポイント - 海から見た遺跡
- 櫛代賀姫神社の高台から観る
- 展望台を作る
- 周辺の身近なビューポイントを活かす(ススキ、彼岸花のある風景など)
整備活用について - 【体験する・学び】
- バーチャルの世界
- 昔の生活体験
- 【集う・交流する】
- 産直市、まつりなど、人の集まりが大事
- 外観は中世の商家風。中は産直市にする
- 地元のまつりに使う
- 地元民参画の企画が大事
- 【公園化】
- 水辺公園として船着場を再現する
- 歴史公園 ・子供のため
- 【湊として】
- 東南アジアに向けて開かれた湊としての整備
- 海からみる益田を体感するため、遊覧船を出す(お弁当付きだとよい)
- 【施設】
- 施設なしで考えてみる
- 古民家の活用
- 既設の物(建物、景観)を活かす
- 街中ミュージアム構想がいい
- 案内板作成(道路案内)
- 交流・ネットワーク
- 中須東原遺跡だけではなく、三宅御土居と一体でないといけない
- 医光寺、萬福寺との連動
- 全国の港湾遺跡(十三湊など)との交流
- 津和野、萩との連携を視野に整備に取り組む
- 古文書のこと
- 益田家文書を活用する
- 益田家文書里帰り展(石見美術館)
- 図書館で益田家文書の閲覧を可能にしてほしい
- 益田藤兼文書の購入
- 市民カンパで文書の購入を(市民の興味もわくのでは)
- その他
- 寺とのセットが大事
- 水の駅構想
- 地域とのつながり
- 地元の人の聞き取り
- 市民を巻き込むためには?
- 地元の人に参加してほしい
- 発掘調査に地元住民を(積極的活用)
- 益田は地区ごとにバラバラで一体感が感じられない。
- 総合振興計画に歴史を活かしたまちづくり構想を盛り込む
- 最後に、遺跡整備に成功するためのポイント(講師発表より)
- 楽でないと長続きしない
- イベントで楽しい思い出づくり
- 子どもたちに誇りを持たせよ
- 誇りが持てない遺跡にはぺんぺん草が生える